正しい基礎知識

界面活性剤の毒性評価を研究結果から考察!

目安時間 6分
  • コピーしました


インターネット上の情報や本、雑誌を見ていると一部で界面活性剤が嫌われていることがわかります。

合成界面活性剤と検索しようものなら、ずらずらと悪いことがひっきりなしに出てきます。

このように良く知らないのに界面活性剤を悪くいうサイトが多いことが非常に残念ですが、ここではしっかりと界面活性剤の毒性について紹介していきたいと思います。

界面活性剤の毒性について

合成界面活性剤には毒性がある!なんてことはもう随分前から言われてきており、実際にインターネットで検索すると山のように界面活性剤の悪口が書かれているサイトが目に入ります。

では実際はどうなのか見ていきたいと思いますが、まず新たに化学物質の毒性を検証するためには『急性毒性』『慢性毒性』の二種類を検証して判断されます。

そしてこの二つの毒性を足して『一般毒性』と呼び、一般毒性がないと判断されて初めてその化学物質は『安全』ということになります。

つまり、新たな界面活性剤が生まれた時に、本当に安全かどうかは日本の場合しっかりと研究・検証を繰り返して安全性を確かめます。

急性毒性

化学物質を体に取り入れて短期間で引き起こされる健康影響を判定するもので、その個体が死亡した最も少ない投与量を基準とします。

つまり急性ということなのでで、界面活性剤を一気に飲んで、その直後または1日後などの短期間で引き起こされる健康に対する影響を判定するというようなものです。

ちなみに個体といっても実験に使う動物は大きさもバラバラでなので化学物質の影響もそれぞれの個体で異なります。

なので、図のLD50とは、複数の個体に投与して個体数の半数が死亡した値を指しています。


引用:http://www.detergent.jp/kaisetsu/session01.pdf

この中で、特に毒性が強いのは図を見るとわかりますがASです。

LD50の数値が一番低いということは、より少ない量の投与で半数が死亡するということになるということですね。

これはどれくらいの毒性かというと、この数字900mgをわかりやすく1000mgにすると体重50kgの人の場合では、一度に50gのASを飲み込むと死亡するという意味になります。

これをわかりやすく食器用洗剤で例えます。

食洗の平均濃度を計算すると、、体重50kgぐらいの成人が約250mlの食器用洗剤を一気飲みすると死亡する可能性があるというレベルの毒性となります。

これを聞いて食器用洗剤を使うのを怖くなった方はいますか?

ネットに溢れている情報はこのように恐怖を与えるのです。

確かに食器用洗剤一本丸のみしたら死ぬかもしれませんが、そんな人どこにもいません。

つまり急性毒性に関してはほぼないと言っても良いという判断になるかと思います。

慢性毒性

次に慢性毒性で、主にみなさんが気にされている方はこちらだと思います。

洗剤を一気飲みするような非日常の状況ではなくて、毎日毎日食器などに残った残留洗剤を少しずつ口に入れて、蓄積した時の毒性の方が不安だと思います。それに関しては今度こちらの表を見てください。


引用:http://www.detergent.jp/kaisetsu/session01.pdf

この中ではAOSが一番毒性が高いということになりますね。

これも先ほどのように食器洗浄洗剤で例を出すと、人間50kgで換算すると、だいたい大さじ3~4杯ぐらいでしょうか。

つまり毎日毎日大さじ3杯ぐらいの食器用洗剤を飲み続けると、なんらかの健康被害があるかもしれませんという毒性レベルです。

こちらに関しても非日常だと思いませんか?

確かにいくら残留性が低い界面活性剤でも食器に残る洗剤が全くの0かと言われればそうではなく、多少の残留はあると思います。

しかし、大さじ3杯ぐらいの残留性なんてありえません。

つまり界面活性剤においては急性毒性も慢性毒性も日常生活においては全く問題ないということになります。

さらに言うとここで例に挙げたASやAOSは、界面活性剤が作られた初期の頃のものです。

現在の界面活性剤はそれから改良に改良が進んでおり、安全性は飛躍しているので、問題ありません。

もし、これほど身近な界面活性剤に毒性があるのなら、日本人の平均寿命は右肩上がりに伸びません。

界面活性剤に毒性があるという話は全くの嘘とは言いませんが、それに近いものがあります。

現在の界面活性剤は非常に安全なので、心配しなくて良いです。

毒性に関しては安心していただけたと思います。

しかし、毒性とは別に界面活性剤には『刺激性』というものもあります。

よく毒性と一緒にされることがありますが、毒性と刺激性は全く違います。

毒性に関しては全く心配しなくても良いが、刺激性と言われると一転して注意が必要になってきます。

どんなに安全な界面活性剤でも低刺激と表されるように、どうしても多少の刺激は生まれてしまいますので、注意が必要です。

  • コピーしました

この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前  (必須)

メールアドレス (公開されません) (必須)

URL (空白でもOKです)

コメント

トラックバックURL: 
  ☆人気記事ランキング☆
  カテゴリー
  ★当サイト管理者★

ゆうです♪

肩書:元サロン(美容院)専売品メーカーでヘアケアの研究開発。現在は子育てしながらちょこっと仕事しています!

出身地:愛知

年齢:33歳

3年間サロン専売品メーカーで『研究開発』をしているので、その知識を活かして『正しいヘアケア&お勧めシャンプーサイト』を立ち上げました。

市販のシャンプーも悪くはないのですが、カラーリングやパーマが流行している今、市販のシャンプーだけでは正しいヘアケアができないのが現状です。

インターネット上ではいろんな情報で溢れているのでサロンシャンプー開発者として知識を活かして正しいヘアケアの情報を発信していきたいと思います。

サイトをご覧になって疑問点があればお気軽にお問い合わせください!

お問合せフォーム

  アーカイブ
  メタ情報