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経皮毒は全くの嘘!科学的根拠なくシャンプーは体に影響なし!

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私は現在、美容院専売品メーカーで研究開発をしており、主にシャンプー、トリートメントなどのヘアケアの開発を担当しています。

その知識を活かして当サイトでは様々なヘアケアの悩みを持つ方々に役に立つ情報を提供していきたいと思っています。

しかし、世の中には正しい情報を発信しているサイトは数少なく、正しい情報が埋もれてしまうこともあります。

それとは逆に間違った情報が表面上で信じられていることもあります。

そんな間違った情報が多く出回っているものの一つに『経皮毒』があります。

皆さんも『経皮毒』という言葉は一度は聞いたことがあると思いますが、インターネットで検索すると、経皮毒肯定派のサイトが山ほど出てきます。

しかし、結論から言ってしまうと、当然この経皮毒というものは間違った認識で、科学的根拠はないです。

当サイトでは頭皮に優しく様々な頭皮トラブルに対応できる高品質のシャンプーを紹介していますが、シャンプーに限らず良い製品選びをするためには、間違っている情報を間違っていると認識することが大切です。

今回は、意外にもいろいろなところで信じられている『経皮毒』についての間違った認識を正していきたいと思います。

なぜ経皮毒という考え方が広まったのか?

2005年に竹内久米司という方が、『経皮毒』という言葉を世に広めました。

経皮毒というのは一体どうゆうものなのか?

それは『経皮毒とはシャンプーや洗剤などの日用品には毒性があり、その毒性をもつ成分が皮膚を経由して体内に侵入し、それが蓄積して発がん性を伴う。』

ということです。

少しでも化学を知っている人からすれば、これがいかにありえないことであるかはすぐにわかると思います。

しかし、化学に馴染みがない一般の方からすれば、こんなに怖い話はありません。

一般的に化学製品というものはなんとなく怖いものだと思われていますし、しかもこの竹内さんという方は、東京薬科大博士課程を修了した『薬学博士』だそうです。

そんな彼の経歴も後押しして、この経皮毒は一般の方に瞬く間に浸透し、一部では完全に信用されてしまったのです。

経皮毒とは?経皮毒が間違っている根拠!

経皮毒とは、先程も少し説明したように『シャンプーや台所用洗剤などの普段から使用している日用品に含まれる有害化学物質が皮膚から体内に侵入して、それが分解されずに蓄積されることで、発がん性などの様々な健康異常を引き起こす』

という考え方のことを指します。

では、そんな経皮毒の理論について説明しておきます。

竹内さんの著書で悪者扱いされている成分は、ひと昔前のシャンプーの主成分であった『ラウリル硫酸ナトリウム』と、少し前に化粧水などに保湿剤としてよく使用されていた『プロピレングリコール』通称PGです。

竹内さんの話では、このPGは脂質の溶解作用に優れているので、これを使用することで皮膚組織内の細胞間脂質が溶解されることで、一緒に配合されているラウリル硫酸ナトリウムなどの化学物質が体内に侵入され、女性であれば子宮などの臓器に蓄積されて癌などの健康被害を及ぼす。

ということです。

つまり、ラウリル硫酸ナトリウムとPGが合わさることで、皮膚を簡単に通過して体内に蓄積してしまうということです。

当時、市販の安価なシャンプーにはラウリル硫酸ナトリウムもPGも配合されていたため、特に妊婦さんは、この話を聞いて怖くて市販のシャンプーを使用できなくなった方もいるそうです。

確かにシャンプーにおいてPGは溶解剤として配合していることもありますので、PGが溶解剤というところは合っています。

ですが、冷静に考えるとこの考え方がいかにおかしいものであるかはすぐにわかります。

もしこの二つの成分が皮膚を破壊して体内に侵入して蓄積するという理論が正解なら、シャンプーで頭を洗った後は皮膚バリアは完全に破壊されていることになります。
もしそうなれば、シャンプー後に頭までお風呂に潜ったら、頭の中にお湯が侵入してもおかしくないですよね?

もちろんそんなことはありませんし、そんな心配を人にすれば笑われます!

でも、普段馴染みのないラウリル硫酸ナトリウムだとかPGなどの原料名を聞くと、なんかよくわからないカタカナというだけで不安になり、体に悪そうと思ってしまうのです。

この経皮毒とは、そこをうまくついた話です。

そして経皮毒といえば、最も有名なのがこの話です。

産婦人科の助産師さんが、出産に立ち会った時に『羊水からシャンプーの強い匂いを感じた』と言ったそうです。

人体の構造上、女性の場合、子宮に毒素が溜まりやすいと言われているので、これまたありそうな話で怖くなりがちですが、この話もありえませんので安心してください。

経皮毒というのは、PGが破壊したバリアを分子量の小さいラウリル硫酸ナトリウムが通過してしまうことでしたよね?

シャンプーの匂いというのは、香料によるもので、ラウリル硫酸ナトリウムやPGは全く関係のない話です。

ラウリル硫酸ナトリウムもPGも無臭です!

このように間違った情報には冷静に考えると矛盾が数多く発見されるものですが、そんな話を薬学博士の方に言われたら誰だって信用してしまうと思います。

しかも、子供を守ろうとする妊婦さんやママは特にそうだと思います。

本当かどうかはわからなくても子供を守るために良くない可能性があるものは使用を控えたくなるのが親心だと思います。

経皮毒とは、知識や立場を利用して、このように心理的な恐怖に陥れようとしたものを指します。

ただ、ここで一つ疑問が生まれると思います。

それは、なぜ薬学博士ともあろう方が間違っているとわかっていながらこのようなデマを拡散する必要があったのか!

それは、マルチ商法で稼ぐための下準備だったことが後からわかったのですが、詳しくは後ほど説明します。

経皮毒は多くの科学者に完全に否定されている

まず、最初に言っておきますが、この経皮毒に関してはもちろん嘘で、私ももちろん私よりはるかに知識が豊富な数々の専門家も完全に否定しています

提唱した方が薬学博士ということもあり一部では信じられてきましたが、この経皮毒の理論の科学的根拠は全くありません。

人間の体のメカニズムを少し勉強すれば経皮毒理論が間違っていることはすぐわかります。

まず人間誰しもが持っている『皮膚』ですが、この皮膚のバリア機能は最強です。

紫外線をはじめ様々な外的物質の侵入をすべて防いでくれる最強の防御システムであるのが『皮膚』です。

そんな強靭なバリア機能を持つ皮膚を、たかだか日用品であるシャンプーに含まれる『ラウリル硫酸ナトリウム』と『PG』が合わさったところでとても通過できるものではありません。

(ただし、ラウリル硫酸ナトリウムは肌への刺激性が強いため、今ではほとんどシャンプーに配合されることはない)

経皮毒の考え方では、これらの化学物質が皮膚を通過して体内に蓄積するとありますが、体内に蓄積することはおろか、皮膚を通過することすらできません。

もし仮に、皮膚を通過できたとしても体内に蓄積するなんてことは100%ありえません。

現在日本の法律としては摂取しても100%分解・吸収できる成分しか使用してはいけないことになっています。

もし、日用品が体内に蓄積して発がん性を起こすのが正しい知識だとするならば、私たちの体内は化学物質だらけになり生きていくのは困難になります。

戦後から平均寿命が延びていることからも、この理論がいかに間違っているかわかります。

皮膚のバリア機能の話に戻りますが、皮膚というのは、画像のように『表皮』『真皮』『皮下組織』と分けられます。そしてその中で一番表面にある表皮は五層に分けられます。


出典:https://www.e-cosmetics.co.jp/skincare/

一般的に日用品に含まれる化学物質は、表皮の第1層である角質層ではじかれてしまいます。

経皮毒の理論では、この角質層の細胞間脂質をPGが溶かすことでラウリル硫酸ナトリウムが流れ込むとありますが、もし仮にこの角質層を通過できたとしても皮膚にはその後、何段階ものバリア機能が待ち受けています。

しかもその後の皮膚のセキュリティはとても強靭なタンパク質の層になります。

仮にPGが細胞間脂質を溶かしたところで、ラウリル硫酸ナトリウムがその先のタンパク質の層に打ち勝つための武器など何一つないのです。

さらに言うと、これもセキュリティシステムの一つであり、聞いたことがあるという方もいると思いますが、人の皮膚には浸透膜というものがあり、この膜は浸透させるものを選べます。

もしラウリル硫酸ナトリウムが皮膚に侵入してきたとしてもこの膜は当然ラウリル硫酸ナトリウムを異物と判断するので、浸透膜を通過できません。

濃度の高いラウリル硫酸ナトリウムならまだしも70%が水でできているシャンプーがこの浸透膜を通過するすべはありません。

このように皆さんが思っているよりはるかに、皮膚は強靭なバリア機能をもっているのです。

なんとなく化学物質は怖いと思うのはわかりますし、そう感じることも大切なことですが、たかだかシャンプーに含まれる化学物質が通過できるほど、私たちの皮膚はもろくないのです。

台所用洗剤で食器を洗ったら食器に穴があくのでは?と心配している人がいたら、あなたはどう思いますか?

ほとんどの人が笑うと思います。

しかし、こんな当たり前の話でも、食器に穴があかないと証明することは難しいですよね?

あると証明するのは簡単ですが、ないと証明するのは難しいので、100%の方に経皮毒は間違っていると思ってもらうのはとても難しいことですが、

化学者からすれば経皮毒理論なんてものは食器の穴と同じようなものです。

また、経皮毒関連の本で、歯磨き粉に含まれる界面活性剤によって味蕾細胞が破壊されることで、歯磨き後は食べ物の味が変わってしまうと書かれていましたが、これもおかしな話です。

もし、本当に味蕾細胞が破壊されることになれば、何日も味覚は戻りません。

歯磨き後に味が変わるのは単なる歯磨き粉に含まれる香料のせいです。

歯磨き後1時間も経てば味が元に戻るのはそのためです。

このように間違った情報には必ず矛盾点があるので、化学の知識がない方でも気づけることもあります!

偽情報には騙されないようにしてください。

ちなみに食器用洗剤で手が荒れるのはなぜですか?と言われることがありますが、それはラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤などには『刺激性』があるからです。

それによって皮膚の表面の角質層が荒れてしまうからです。

決して経皮毒ではありません。

なぜ薬学博士が経皮毒の本を出したのか?

この薬学博士の方が本当に薬学博士であるならば、自分が出した経皮毒の理論が間違っていることは百も承知のはずです。

では、なぜでっち上げてまで経皮毒理論の本を出したのでしょうか。

この方が、自分の知識や立場を利用してこのように心理的な恐怖に陥れようとしたのは、マルチ商法に加担するためだと言われています。

実際に経皮毒は以前、特定のマルチ商法業者と深いつながりがあったことが知られており、その業者は2008年に経済産業省により『業務停止処分』を受けています。

マルチ商法に加担するとはどうゆうことかと言うと、『市販の製品には経皮毒になる成分が含まれているから、うちの製品を使いましょう』と言って、あたかも自分の会社が販売している製品だけが安全であるかのように説明して、自社の製品を購入させるということです。

このように市販の商品に心理的恐怖心を植え付けるために『経皮毒』を広めたのです。

今では、ほとんどの方が経皮毒は嘘であることを知っていると思いますが、小さな子供を持つ真面目なママたちの中には今でも経皮毒を信じており、自然派製品を高額に購入している方もいます。

このサイトでは私の知識をフル活用しておすすめのシャンプーを紹介していますが、経皮毒を信じていては良いシャンプーに出会えません。

必ず高価で低品質なシャンプーを使用することになってしまいます。

まず経皮毒とは決別して、それから本当に良い製品選びをしていきましょう。

当サイトではシャンプーしか紹介していませんが、日用品の選び方等、お役に立てることもあると思いますので、わからないことがあれば一度お問い合わせフォームよりご連絡ください!

皆様が本当に良い製品にたどり着けることを願っています。

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ゆうです♪

肩書:元サロン(美容院)専売品メーカーでヘアケアの研究開発。現在は子育てしながらちょこっと仕事しています!

出身地:愛知

年齢:33歳

3年間サロン専売品メーカーで『研究開発』をしているので、その知識を活かして『正しいヘアケア&お勧めシャンプーサイト』を立ち上げました。

市販のシャンプーも悪くはないのですが、カラーリングやパーマが流行している今、市販のシャンプーだけでは正しいヘアケアができないのが現状です。

インターネット上ではいろんな情報で溢れているのでサロンシャンプー開発者として知識を活かして正しいヘアケアの情報を発信していきたいと思います。

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